爆重低音と奇跡のコラボに笑顔にならない訳がなかった - OTONOKO 2017 感想
絶対ないと思ってた。絶対あると思ってた。両方の気持ちを抱えてわたしはOTONOKO 2017に行ってきました。
まず目の当たりにしたのは爆重低音Perfume。他のDJのステージと同じ仕様のまま聴いたGLITTERはまるで違う曲になったかのようで、そのエグいくらいの音の中踊る3人は正にテクノポップを支配した唯一無二のアイドルに見えて、その余りの格好良さに笑顔が止まりませんでした。おいおいマジかっけーよ!って。続くFLASHも観客全員虜にしてました。この曲も爆音にすると随分印象変わります。
バックのVJもいつもとちょっと違くて、他のDJ達の演出に似たシンプルで少しダークなVJだったのもやや衝撃的でした。だいたい近未来的で幾何学いっぱいでポップでキュートでカラフルなのが常だったと思いますが、確かカラーリングは緑と黒…赤と黒だったか…色は忘れてしまいましたが複雑な幾何学模様はなく三角形だけが使われてたと記憶しています。あのOTONOKOのクラブ感にあったようなVJをバックにしたPerfumeもなかなか貴重だったと思います。カッコよかった。
2曲やるともう挨拶とMC。早いなーと思いましたがPerfume前のアクトからちょっとずつ時間が押していたのでかなり巻きでやってるんだなと察しました。MCも非常にコンパクト。
あ〜ちゃん「こんなにバリバリの重低音ずっと聴いとって気持ち悪くならん?ならんの?かー、さすが、うちらまだまだですわー(おでこペチ」
ってあ〜ちゃんは観客を笑わせてましたけどたぶん、3人が感じてる爆重低音の影響は観客の比ではないと思います。対策がされてれば良いですけれどきっと足が痺れてしかたなかったはずなのでほんとに真の苦労を口にしない人達だなぁと思って聴いてました。こっちは爆音Perfumeが楽しいけれどそうまでしなくて大丈夫よというのもまた本音ですし。
それからチーム分けは神の名前をみんなで叫ぼうよ!ということで「ナ」「カ」「タ」。全員で「ナカタ!」と叫んで両手をあげる中、のっちだけは神に祈るポーズしててそれ見てしばらくツボにハマってました。そうだよね、祈りのポーズになるよねのっち。のっち可愛いよのっち。
して、そのチーム分けから曲に行くのかと思いきや「P.T.A.」のコーナーへ。こちらもコンパクトでしたがはみがきのうたとサバイバルウルトラソウッはきっちりやってくれました。周りのノリが良かったのでたぶん半分くらいがプロのPerfumeファンの皆さんなんだろうなとこの時思いました。ワンマンかよ!
からのフェイキ!きゃー!爆音でやってくれるよねー!と大興奮。続いてチョコ!早いな!もしかしてもう終わりかな?と思いながら踊ってもう汗だくだくでした。そうそう、わたしは結構後ろの方だったのでほとんど3人のことは見えていませんでした。見えるのはモニターだけ。
チョコが終わると、
あ〜ちゃん「今年もありがたいことに紅白に出させて頂けることになりまして、中田さんの作った楽曲を歌わせて頂けてる身として本当に嬉しいです。それでは聴いてください、今年の楽曲です」
で、TOKYO GIRL。おっと、If you wannaはなしか…マジか…もしや今日だけアンコールやってくれる…?いやいやないない。あぁ、ちょっと寂しいかも。そう感じながらTKGの光を浴びました。これの低音の圧は先ほどまでではなかったです。絞ってたのかな、ぱふゅふぇすでの時の方がエグい低音だった気がしました。
パフォーマンスが終わると
あ〜ちゃん「次が最後の曲です。初めて3人同じステージでやります。」
えっ、マジ、ヤバくないそれヤバくない歴史の証人になっちゃわないわたしマジヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバ
瞬間、一呼吸置いて、シリアスな低い声で
あ〜ちゃん「FUSION」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(声にならない声)
と、わたしが叫べないでいると前方から悲鳴が聞こえて目を凝らしてみると上のDJ卓に
中田ヤスタカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!うおおおおおおおお!うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
もう声を堪えきれませんでした。だって!だってさ!!……だってさ!!!
もうわたしが言わんとしてることはわかりますでしょう皆さんこの事実のインパクトはむしろ言葉にしてしまえば薄っぺらくなってしまうんじゃないかというくらいに!!!!
しかもこの曲の振り付けで手を上にかかげる際、まるで神に捧ぐようなそんな厳かさを感じて、まるでそれは意図されていたかのように感じて、まるでこの日のために作られたかのように感じて。これはとんでもないフュージョンだと思いました。見ちゃいけないんじゃないかって思うくらい。神聖な儀式のようで。
会場全員、つまらなくてボーッとしてるんじゃなくて興奮してボーッとしてるんだって肌身で感じました。その証拠に中田ヤスタカが煽れば半数以上がその音に乗れていました。そして笑顔が封印されたクールでダークなPerfume。ゾクゾクする。
このサプライズの嬉しさに涙も笑顔も一緒に出てきて、どこにもぶつけなようのない抱いたこともない超ダイナミックな感情をどうすればいいのかわからなくて、こういう想像を超えた体験をさせてくれるPerfumeに改めて自分の全てを捧げたいと思いました。何も持ってないけど。
そしてそこを繋ぐように中田ヤスタカのアクトに移行し、3人は挨拶なく途切れなく繋ぎ去ることに慣れていないためか?なんかちょっとフワフワ〜〜〜っとした感じではけていきました(笑) あれー?さっきまでの鬼クールPerfumeさんはどこですかー?(笑) なんつってそういうところが大好きなんですけどね。
いよいよ最後は中田ヤスタカのプレイ。好きな曲たくさんやってくれたしバケモノみたいにrmxされたファッションモンスターにアガッたり名前がタオパイパイみたいな偽きゃりーちゃん出てきてビビったり色々してたらえっ、なにこれ、If you wannaだ!え!あー、神がかけるからPerfumeさんはパフォーマンスし
に
キターーーーーーーーー!!!???!!!?!!!!!!ぴゃーーーー???わあーーーー??!!?!!!ぎぇえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!コラボ再びキーーーーーーーーーターーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
ああもう吐く!幸せのため息を嘔吐する!!!
中田ヤスタカの顔を見て!!さっきまでずっとポーカーフェイスでプレイしていたのにPerfumeが出てきて笑顔を零してああ泣く、そんな表情神がしたらダメだっっ、泣いてしまうだろう愚民がっ。わたしがっ。
3人の顔も見て。夢が叶ったみたいな無邪気な笑顔して、楽しそうにしてもう楽園みたい。その再び訪れた奇跡の光景にやっぱり上手く言葉が出てこなくて、今思い出すとただ涙が出てきます。嬉しくて楽しい涙。
そしてIf you wannaに繋げられたのはGive You More。3人は、その音を背にしながら今度は軽やかにキラキラと楽しそうに去っていきました。あ〜ちゃんがサウンドに乗せて「フゥ!フゥ!イェ〜イ!みんな楽しんでね!」って超幸せそうにしてたのが印象的でした。ステージ袖の様子が見える位置に居た方のツイートによると袖で3人ハイタッチし合ってたそうで。もうなんて可愛いんでしょう。
わたし、今日まで生きてこれて本当に良かった。この瞬間を見るために生まれてきたんじゃないかってくらい、幸せな光景を目にすることができました。