STAR TRAIN新参、COSMIC EXPLORERツアーファイナル Dome Edition 福岡 ヤフオク!ドームの感想を書く
ツアーファイナルでした。初めて参加したツアーのファイナルライブにまで参戦することができてわたしは本当に幸せ者でした。この日のライブのことはナタリーさんとかビルボードジャパンさんとかのプロの方が的確に書いたライブレポートがありますので、わたしはその辺り割愛して参りたいと思います。
満席の画、建物の広さ
まずわたしの座席はのっち側「も」チームのスタンド席でした。待っている間、どんどん席が埋まっていく様子はわたしが映像で見ていたよく知る光景で単純に嬉しかった。それから、ナゴヤドームと比べるとヤフオク!ドームはだだっ広くなく、ナゴヤドームが無駄に大きかったのだと実感しました。ナゴヤドーム広い。
そして開演30分前になると手拍子が始まりました。あたためにきてると思ってわたしも手拍子に参加しました。が、釣られてくれる人がスタンド席にほとんどいません。あ、あれ?と思いました。ナゴヤドーム2日目の時はあっという間にアリーナもスタンドもみんな参加して全員であっためて凄い音量の手拍子だったのにどうしたんだろう、なんて肩身狭いながら手拍子していました。
耳をこらすと、周りはどうやら普段Perfumeのライブではなく、ジャニーズ系やミスチルなど男性アーティストのファンのようでした。見てみれば女性客の比率が高く、男女比5:5だったのではないでしょうか。年齢層もやはりバラバラで、年配夫婦は揃ってグッズ装備でガチ度高め、綺麗な女性2人組はご新規さんっぽくえらくPerfume Panを気に入っている様子、女女男の30代仲良し組はお揃いのPerfume Tシャツでノリの良い感じ、20代の若い女の子とそのお母さんではお母さんの方がやや興奮気味、男性及び女性ソロプレイヤーもかなりの数。しかしグッズで固めた方々は皆さんアリーナエリアへ吸い込まれていきました。
スタンド席って…スタンド席って…!!
申し訳程度の手拍子が揃い始めたところでアナウンスが入り、間もなくOPの「Navigate」がスタート。凄い。凄い凄い凄い!!!!レーザーがよく見える!!こんなにぶっ放してたんだ!モニターはあっちにあ~ちゃんでそこにのっちでこっちにかしゆかが映ってたんだ!うわ知らなかった!っていうかあそこあんな風に開いて…!え!あの花道の縁のLEDこんな仕事してたの!しかも床までLED仕込みで何気に演出のひとつだったんだ!えー!
と、まるでアリーナでは気がつけなかった点がドババババー!!っとわたしの頭に押し寄せてきてわたしは今まで何を見てきたんでしょうと不思議な気持ちになりました。しかし逆にスタンドはこんなに演出を楽しめるのかと新発見の連続で、スタンド席の有り難みを初めて感じました。周りの方々も初めて見るかのような新鮮なリアクションをしていて、「おお…!!」「うわあ…!すっごい…!!」「レーザーかっけえ!」という感嘆の声を幕張以来久々に聞いてなんだかわたしが嬉しくなってしまいました。
そして厳かな雰囲気で「Cosmic Explorer」を見届けると次はダンスチューンの「Pick Me Up」!何が来るか知っていてもイントロを聴けばそれだけでもう体は動いてしまいます!!クラップしてしまいます!声も出てしまいます!!ふぅ!!スリー!ツー!ワン!Pick Me Up!Pick Me Up!と跳ねる跳ねる!重低音がいい!やっぱりいい!!自然と体が動く!!イェイイェイ!!!と、ふと周りを見ると
誰も跳んでいませんーーーー!!??
あれー!?あれあれー!?!?ナゴドでは!ナゴドでは変な気を遣ったわたしだけが跳んでいなくて逆に皆さんが跳んでいたんですけどあれれれー!?!?おかしいなおかしいな!!?クラップはしてます!!!クラップは凄いしてるのですけど跳んでない…あれききき気のせいだ!たぶん自分が跳んでるから分からないんだ!そうだ!
と、思い2サビでは跳ぶのを止めて腕だけ上げて周りの様子を雰囲気で捉えてみると、
やっぱり跳んでない!!?!
……もしかしてスタンドの作法間違えてしまいましたかわたし…?いや、確かに演出をじっくり見られる場所というのは分かりました、分かりましたけども、もしかしてもしかしてジャンプ禁止でしたか…?
実は幕張スタンディングエディション×2、ナゴヤドーム2日目とこれまで奇跡的にもアリーナのみの経験をさせて頂いており、正直演出は見難いものの《ライブ》を一緒になってガンガンはしゃいで楽しめる空気しかわたしは知りませんでして。して、ライブ映像を見てもみんな思い思いに腕を上げたり身体を揺らしたり跳んだり様々ですので、好きにするものだと思っていたのですがスタンドは違ったようです……。
などと頭の中で不安を感じつつもええいファイナルだしジャンプ禁止なんて出とらんかったし周り気にせず楽しむしかないし次Cling Clingだからこーの曲はもう跳ばずには居れんぞー!?!?くるぞくるぞーーーー!!!きゃーー!!Pick Me Upのアウトロに被せるように繋いだCling Clingキーーーーーターーーーーー!!!!!
あ「皆さんこんばんは!Perfumeです!福岡ー!ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!!」
ひゃい!!あ~ちゃん!!ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!ほら!メンバーも煽ってる!煽ってますよー!スタンドの皆さーん!
ってやっぱりやっぱり跳んでないーーーー?!?!?!!
しかし!!クラップではなく腕が上がってきました!!!確実にハートは上がってます!!やはりCling Clingの前では泣く子も黙ってはしゃぐ!!そうですね!?そうなんですね!?!?ふぅぅうううう!!!!!
と、わたしは完全にワンルーム・ディスコまでテンションが上がりきってしまい、確実に周りとの温度差が広がっていきました。はしゃいでてもちょっと感じるんですよね、あー、こいつ、あー、みたいに思ってるんだろうなって。最初っからテンションが上がりすぎだって。いやだって、このセットリストだもん。開幕ピックミー、クリン、ワンコだもん。上がらない方が無理だもん。などと言い訳を自分にしながらスタンドで1人盛り上がっていました……。
Perfumeです!
それからひとつめのMC。まずは挨拶から。
か「皆さん!」
あかの「「「こんばんはー!」」」
\こんばんはーー!!!/
あ「じゃあ自己紹介します、あ~ちゃんです!」
か「かしゆかです」
の「のっちです、3人合わせて!」
これ…もしかして…さっきの感じからすると…い、いやな予感する…っ
あかの「Perfumeです!」
わたし「Perfumeです!」
あっ…やっぱわたしの周りはわたしだけしか言わんかった……はは…ははは…
あかの「よろしくお願いします」
うーん、今日も3人可愛い。からいいや!気にしない!
福岡が1Dayのこと
気を取り直してまずは3人揃った状態でのあ~ちゃんのトーク。今日ここに立つまでのエピソードをあ~ちゃん節で話していき、随所に地元人が分かる景色のワードや地名を織り交ぜていくと、地元人っぽい人たちがちょっと嬉しそうにしながらあ~ちゃんのトークに笑っていました。
そしてラッピングトレインの話から「乗り心地はどうだった?」と観客に訊くと\よかった!/の返答にあ~ちゃんお得意の高い方の笑い声が響き、その笑い方に釣られ笑いしている人がほとんどで、観客と3人の距離が縮まっていくのを感じました。
あと、個人的に印象的だったのは、なぜヤフオク!ドーム公演が1日だけかという話。これは先日聴いたばかりの過去のLOCKS!で初東京ドームがなぜ1日だけだったかという話とピッタリ重なるものがあり、やはりそういう思いがあったのですね、と胸がグッとなりました。実際、結構真剣な話だとは思いますがそれをおどけて話して財布からお客を煽る感じがなんとも毒っぽくて好きだなぁと思いました(笑) ほんとうに。あ~ちゃんのそういうところもわたしは好きです。
ファイナル噛みMC
給水後ののっちMCー!
の「福岡あー!」
\イェーイ!/
の「福岡!」
\イェーイ!!/
の「ヤフオクドーム!!」
\イェーイ!!!/
の「楽しんでますかあ!」
\イェーイ!!/
の「いやー!皆さんもやる気十分ですね。えー、つやーふぁいなる、ツアーファイナル、えー、やる気満々のっちです!よろしくお願いします!」
あははは!!!!可愛いいいいい!!!のっち可愛いいいいい!!!!つやーって!噛んじゃったー!可愛いいいいいい!!!あははは!!!好き!!
ゆかちゃんの喜ぶ顔、あ~ちゃんのジト目、舎弟のっち
名古屋から10cm髪を切ったことをメンバーにもスタッフにも気づいてもらえなかったかしゆかの髪に頬擦りしにいったのっちさんは各所で語られていることなのでそれはよしとして…私も叫びたいというゆかちゃん。
か「福岡ーーー!!」
\イェーーーイ!!/
歓声を聞いてちょっとニヤけるゆかちゃん。次はもっと声を張って
か「福岡ぁーーーーー!!!」
\イェエエーーーーーイ!!!/
歓声が会場に響くその余韻を聴いてニヤニヤしながら口をポカー!開けて、驚いたような顔をするゆかちゃん。
か「………すごくない?」
この一連の表情がもー超かわいい!超可愛い!!
そして恒例の初めまして調査。これがなんと驚くことに物凄い数の手が上がり、4割か5割いっていたんじゃないでしょうか?だって
わたしの周り全員初めましてーーーーー!!!!!!?!?!?!?
うわあああああ!!!!そうか!あああ!そうか!そうだったのか…!!そうだったのかあああああ!!!!!!!と、MCまでの周りの雰囲気に合点がいきました。そして、なんだか申し訳なく思いました…。
するとゆかちゃんが「大丈夫ですか?置いてかれてないですか?」と声をかけていて、これはドンピシャと思いました。たぶん、新規層の方々置いてかれてると思います。わたしには最高のセットリストなんですけど、確かにアゲ過ぎ?と一瞬思いました。でもこれって難しいですね。アげないとアがらないし、揉み解す意味では今回のキラー曲3連続は良いと思いましたが、実際新規の方々はどう感じていたでしょうか。
それから、コスプレ弄りをして楽屋に差し入れられたケーキの人形の話をするあ~ちゃん
あ「今日はケーキのタワーもあったんよ、でっかいケーキにプラスしてその、欠伸しとる」
と、あくびをしたお客への急な指摘と急に真顔になるあ~ちゃん。きた!これが噂のあくびしとるのも見えとるけんね!? うわー!と、内心テンションが爆上がりします。
の「おい!!今あ~ちゃんしゃべってんだぞー!」
あくびしたお客に鋭い目線を送るあ~ちゃん。そのあ~ちゃんの横で舎弟のように振舞うのっちさん。
の「おいほらあ~ちゃんおこだぞお」
依然あくび客にジトーーーッとした目で見つめ続けるあ~ちゃん。その表情があまりにも良くてイケメンでおかしくて笑わずにはいられません。
あ「……今することじゃなかろうもん…しょんない、生理的なヤツじゃな。許す。ほんでなぁ」
と話をパッと戻す。こういうあ~ちゃんの遊び心と、そのあ~ちゃんに乗っかりまくって良い味出しちゃうのっちさんが最高で最高で個人的に超クリティカルヒットの茶番でした(笑)
それからチーム分けは「も」「も」「ち」、「ももち」でした。新規の皆さんはチーム分けを結構楽しんでいる様子で、向こう側の「も」チームの声に驚いたりもしていました。やっぱりチーム分けも距離を縮める良いやり取りなのかもしれません。
段々上がる腕
続くネクステ、メドレーではもう新規の皆さんに気を遣っても仕方ないと思い好き勝手楽しみました。アリーナは全員楽しそうで、なんとも羨ましかったです。演出ももちろん楽しみたいのですけど、お隣さんとの相性とか色んな人たちと一緒に好きに楽しむこの空間は映像ではわからない部分ですから、温度差も楽しもう!という思いで気の赴くまま楽しみました。
すると、知っている曲なのか最初は大人しかった新規の方が両腕上げて楽しんでいるのが目の端に映り、それー!アがりますよねー!とわたしのテンションが内心またひとつ上がりました。「心のスポーツ」では皆さんしっかりコピーしていらっしゃいましたし、「Baby Face」も可愛くコピーしていました。ライブ中盤に差し掛かれば色々と解れるのだなぁと新参ながらに思い。
圧倒的なPerfume美
「Perfumeの掟 2016」のパートが始まると、皆さん休憩なのかなんなのかスタンド席はほぼほぼ腰を下ろしていました。ナゴドアリーナでは着席のちの字もありませんでした。スタンドとアリーナってこんなにノリが違うのかと物凄い衝撃でした。カルチャーショックです。立つも座るも自由なので何があるって訳ではないですが、とにかく驚きました。
そして “ music by 中田ヤスタカ ” の文字が現れ、過去から現在に向かって進む時間を表すようなクロック音をモチーフにした重たいサウンドと、過去のPerfumeの掟の映像がモノクロでフラッシュバックしていきます。2度目ですが全身鳥肌です。そして新たな衣装を纏った3人が現れ、上がる歓声、でっかいアミッドスクリーンが上がったり下がったり、キレキレのダンスパフォーマンス。
「あ~ちゃん」。2010年のPerfumeの掟のボイストラックが聴こえたと思うと、ユニクロヒートテック×Perfumeのティザー映像で流れている、凍った世界を表したあのメロディが聴こえてきました。ナゴドで初めて聴いて、ビビビっ!!ときました。これ!ユニクロの!なんで!?繋がってるんです!?どういうこと!?と頭の中はてんやわんや。その解決がされないまま「のっち」、「かしゆか」と続き、
「私たちは生きる 誰だって いつかは どんな状況もプラスに変える そして 私たちは ここに立つ」
聴いた事のないメッセージ、聴いた事のあるメッセージ。たぶん、こうだったと思います。違ってたらすいません。生きるができるだったかもしれませんが、誰だっていつかは、が生きるにかかっていると自然かなと思います。
今までは「今私たちにできること」、それから「私たちは夢の中にいる」、そして現在「私たちは生きる」。地に足をつけ、はっきりと自覚し、覚悟した、と思いました。凄いメッセージだと。文字間に伏せられた言葉を想像すると、もうこれ以上ないくらいの信念を感じます。大きくて深くて強い、まだ成長する心。3人はまだ覚悟が足りないとでも言うのか、そんな1mmみたいに自分でお尻を叩かなくてももう、十分なはずなのに。
「どんな状況もプラスに変える」
シンプルで1番難しくて1番エネルギーが必要なこと。これは2010年の掟から変わっていません。今も、今も、まったく変わっていない。3人の信念が3人の周りの人たちの心になって、また3人にその心を返しているような気がします。今回のツアーで起こった様々な逆境に、3人だけじゃなくチームで支えあっているというのがこれまでのトークやパフォーマンスで凄く凄く伝わってくるものがありました。
ともすれば、応援はいらないんじゃないかと思うほど。でもファンに向けて魂をかけたパフォーマンスをしているチームPerfumeに対して真っ直ぐ楽しまずにはいられません。楽しんで楽しんでやる、と本当に心の底から改めて思いました。
※2016年11月15日追記:掟のメッセージ冒頭はやはり「私たちにできること」のようです。レポを漁ってる内にそんな気がしてきましたというか間違いないです。さすが諸先輩方…映像がJPNでしたものね……。
ばればれでへたくそだけど愛しいサプライズ
それから「P.T.A.」のコーナー、フェイキ、エレワ、PM、だいじょばない、PSPS、チョコを休みなしでぶっ続け。最後の曲「STAR TRAIN(Album-mix)」のイントロが流れ、メンバーがそれぞれこれまでの想いを伝えてくれます。
か「春から始まったCOSMIC EXPLORERツアーが今日で終わってしまうと思うと本当に寂しくてこんなにずっと楽しいツアーはなかったと思います。それでもこの日を今日ここにいる皆さんと笑顔で楽しく幸せに迎えられたことが本当に嬉しいです。ありがとうございました」
かしゆかのじっくり選んだ言葉ひとつひとつが自分の想いと重なって、ゆかちゃんも同じ想いでいたのかと思うとこっちが嬉しくなる。ありがとうございましたと言う時のゆかちゃんの表情がなんとも名残惜しそうな顔をしていて、胸がギュッとなりました。
の「COSMIC EXPLORERという大好きなアルバムを持って半年間ツアーを回って参りましたが、かしゆかの言った通りずっと楽しかったし、楽しい中にも自分たちが成長できるものがあって、本当に実のあるツアーだったなと思います。ほんとにお客様みんな大好きだしチームのみんな大好きだしメンバーも大好きだしそんな、大好きなみんなに支えられて今日ここまでやってこれました。これからも私たちのことを楽しんで見ていただけたらなと思います。今日は本当にありがとうございました」
のっちものっちらしい言葉で大切に伝えてくれたその言葉がまた一層大好きだなぁと思いました。楽しんで見る。良い言葉です。
あ「沢山の人に背中を押されて北米ツアー行ってきました。でも自分たちが想像するよりもっともっと厳しくて、ああまだまだだなぁって伝わりきらんかったなぁって、悔しい思い沢山しました。それでも隣には大丈夫、次があるって励ましてくれるメンバーやスタッフ。何かあっても逆にこの後悔がまた次のステージに繋げてくれる、また夢ができたねって言ってくれる人たちが近くにいるんです。キャナルシティでやったとき沢山の人があの上から覗いて見てくれてたけど、今日はお金を払って観たいと思ってきてくれる人たちがいてくれる、幸せほんとに噛み締めながらやらせてもらいました。今私たちがここにいるのは本当に皆さんのお陰です。まだこれからも私たち進みます。続いていきます。どうかこれからも応援をよろしくお願いします」
涙ながらに伝えてくれるあ~ちゃんの言葉。泣かないって決めてたんですけど、どんどん目がうるんできてしまって、いけないっ、と思いました。さっきキャナルシティを見て来たばかりだったんです。ラジオで話してたからどんなんかなぁって。3人が当時パフォーマンスしていた姿は写真でしか知らないけれど、きっとこんな風に見下ろされてたんだろうなぁというのは想像できてしまって、色々想いが重なってしまいました。
そして本当に最後の曲が始まります。コーラス部分は自然と歌ってしまいます。クラップはもう新規の皆さんも自然としています。凄く集中してステージを見つめています。
でも我々にはチームPerfumeのツアースタッフから協力を願われたミッションがあります。入場時に配られたサイリウムサプライズ企画です。わたしは入場してすぐこれを受け取った時もう涙が出そうでした。でも泣かないってずっと我慢していたのでその時はなんとか涙は吸いました。席について待っている時、新規の皆さんもこのお願いを見てそこに書かれた文言を読んでは、楽しむように微笑んでいました。「見つからないようにだって、おっけー」、「Standbyで手元に持ってGO!!!で折るんだよね」と、わたしの周りの方は結構入念に確認していました。
そしていざ、メンバーには見えない上部のモニターに「Standby」の文字。そうすると一斉に屈む皆さん。わーー!!へたくそへたくそー!バレバレじゃそれー!(笑) と内心ザワザワしていると斜め前方のスタンド席では既にポキッて光らせちゃってる人おるー!まだGO!!!出とらんじゃろー!とまた内心ザワついてると、隣で最初大人しかった若い女性2人組が「まだGO!!!出てないじゃん!なにやってんの!」と思わず声を出していました。それを聞いて、もうなんだか嬉しくなっちゃって、その内にGO!!!は出ましたけどちょっとへたくそなサプライズになってしまいました。
白色のサイリウムがドーム全体に点くと感嘆の声をあげてくれるメンバー。この光景はわたしから見ていても凄く綺麗でした。声優イベントではざらにあるペンライトの演出ですが、それとは違う。メンバーには内緒にすること、見えないようにすること、指定されたタイミングで手順通りにすること。ファンじゃないかもしれない、興味本位で来た人もたくさん居たと思います。色んなタイプの人たちが3人を驚かせようと協力しあったこの光景は何にも例え難い本当に綺麗な景色。
メンバーには直ぐバレちゃっていただろうなと思います。でも、サイリウムサプライズは横浜BLITZでのGAMEツアーファイナル以来のはず。わたしも映像で見ました。その時とはもう随分と箱の大きさが違うサイリウムサプライズですから、この光景はまたその時とは違う風に見えたんじゃないかなぁと思います。何といってもサプライズを企ててくれたスタッフの気持ちが嬉しい。GAMEの時に配られたものと文言が一緒だということもニクいです。
曲が終わると静かになった会場に「本当に綺麗…」と言ってくれるあ~ちゃん。ポーっと会場中を見渡しているような感じ。「ライブやるだけで大変なんにこんなことまでしてくれて感謝感謝でなんて言ったらいいか」としゃくり上げながら感謝を伝えてくれるあ~ちゃんにとうとうわたしも我慢できなくなり朝から我慢していた涙腺が一気に崩壊しました。後ろのほうで泣きじゃくるあ~ちゃんを見て、「サプライズ成功だね!やった!」と新規の方の声が。それ聴いてまたわたしが嬉しい気持ちになってしまいました。あ~ちゃんが本当の最後の言葉を伝えてくれている時もずっとサイリウムを振り続けている皆さん。とても愛しい景色です。
あ「じゃあ今日は、
男子!\イェーイ!/
女子!\イェーイ!/
も!\イェーイ!/
も!\イェーイ!/
ち!\イェーイ!/
ももち!\イェーイ!/
福岡!\イェーイ!/
ドーム!\イェーイ!/
チーム!\イェーイ!/
メンバー!\イェーイ!/
以上でお送りしました!ありがとうございました!」
と、ここに居る全員でライブを作ったんだと思わせてくれるこの締めは、会場に響くそれぞれの声の余韻を名残惜しむように間が開けられて、それがまたなんとも寂しい気持ちにさせました。満足感と、喪失感。虚無感と多幸感。こんなに色んな感情になるのは生まれて初めてです。
また会える気もするし、もう会えない気もするし。幸せで、儚くて、長いようであっという間の時間。本当に本当に最高のライブツアー。参加できたこと、メンバーが感じる光の一部になれたこと、本当に幸せにありがたく思います。わたしも一生忘れない。
これからもPerfumeを楽しめそう。そういう未来を感じるツアーファイナルでした。ありがとうございました。