きおくのきろくか

STAR TRAIN新参がPerfumeに悶えるブログ。

「結成10周年、メジャーデビュー5周年記念! Perfume LIVE @東京ドーム 『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』」を観る

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先日は1234567891011のあまりの衝撃から観終えたてホヤホヤの率直感想エントリーを衝動的にしてしまいました。しかし改めてじっくり感想もエントリーしたく、いつもの如くかんそーぶんを晒し挙げていきたいと思います。

 

さて初の東京ドームライブに関してわたしが知っていることは何も無く、久々に空っぽな状態での再生となりました。強いて言うならPerfume史上伝説級のライブ…?初回盤がどうしても欲しくてホニャオク!しましたが6年経っても揺るがない価格がそれを物語っているようでした。

 

先ずはオープニングの「GISHIKI」。鳥肌。歌っていない、踊っていない、ただステージに立ち、3人が言うPerfumeの勝負カラーである白色の印象的な衣装を身に纏い、長い花道をゆっくりと歩く、ただそれだけなのにカッコいい。歩き方はドラマとかで観た花魁道中での花魁の足取りに似ているなと思いながら、これがまたハイヒールなのがイかすとひたすらに見惚れていました。

 

花道を歩く3人にひっきりなしに拍手が送られる。いい意味でなんとも異様な光景。ファンが、Perfumeの10年の歩みを祝うような声援と拍手。メインステージに近づくと不思議と揃う観客の手拍子、沸きあがる歓声、お互いの姿が見えていないにも関わらず揃う、3人の礼。振り付けのようなものでしょうから揃うのは当然かもしれませんが、この瞬間に3人の信頼と練習にかけられた時間を感じてとても感動しました。たったそれだけのことなのに凄く印象的で、凄く美しかった。綺麗だった。

 

そして1曲目、まさかの「シークレットシークレット」。上がる歓声のボリュームの大きさに全身鳥肌。テントがはけて、現れた3人の姿にも鳥肌。そしてやっとカメラ越しに見る会場の広さを感じて、3人がとんでもないとこで3人だけで立ってやっていると理解してまた鳥肌。ちょっと前までライブハウスだったのに、こんなに大きくなっちゃって…と、どこの誰の気持ちになっているのか混乱するくらい、これまでのライブ映像の画と異なっていてずっと鳥肌が止まりませんでした。

 

シクシクはこれまで恋愛の曲としてしか捉えられていませんでしたが、どこかの書き込みで見かけた、のっちさんがこの東京ドームの中心で歌った“これは運命なんだね たしかにそんなようだね”の歌詞に本当に運命を感じた、3人の運命のことだと思ったという言葉を思い出してゾワゾワっとまた鳥肌に襲われたと同時に涙まで出てきてしまいました。たしかにあまりにもドラマティック。

 

途中、蛍光素材が使われた衣装が映えるように、照明の色がトーンダウンして衣装が発光するシーンもめちゃくちゃ鳥肌が立ちました。この衣装、仮面ライダー555みたいで凄くカッコよくて好きです。それぞれのキャラクターもはっきりしているし、3人ともが綺麗で可愛くてカッコイイ。これまでのライブ衣装で一番好きかもしれません。個人的に555のスーツデザインが好きすぎて合致してしまった所為もあるかもしれませんが。

 

それから「不自然なガール」になると、ステージが変形し更にはレコードのように回転しだして、もう、もう、レベルアップし過ぎて、呆然としました。どうやって自分の位置を把握してるのか、酔わないのか、どうなってんのか。直角二等辺三角形ライブでいい加減凄すぎると圧倒されていましたが、それすらもありふれたスピードを超えてあっという間に脳内を更新されてしまいました。

 

そして、モニターに一文字ずつ現れた「GAME」のロゴ。下のほうからグワぁーっと上がる歓声、つま先から頭の先へと順々に鳥肌が立ちました。ずっと、ぶわんぶわんと鳥肌が立ちまくり。笑顔で「GAME」を踊るかしゆかのその表情は得てして可愛さではなくカッコよくて妖艶で、なんんんだこの「GAME」とまた鳥肌を立ててしまいました。わたしは何回鳥肌を立てれば気が済むのか。リズムに合わせて鳥肌が踊りだしたのはたぶん、ライトセーバー花道の辺りからだったと思います。

 

それからカーを降りて、ライトセーバーを背に持ちクールに歩く3人にはもう、なんと形容すればよいのか言葉が見つからないくらいカッコよくて、その狙うような視線は犯罪級。GAMEツアーの「GAME」もカッコよかったですが、過去のPerfumeを越えていくようにこの「GAME」のカッコよさも越えていったように見えました。

 

そしてそして「ワンルーム・ディスコ」。暴れる照明に、無数に上がる“1”の手、あ~ちゃんの「東京ドーーーーム!!!」の声に5万人の興奮した歓声、のっちさんのニヤリとした笑み、かしゆかの相変わらず妖艶な笑み、お互いの顔を見て満面の笑顔になる3人、その全ての一体感にアがる「ワンルーム・ディスコ」なのに泣きそうになってしまいました。

 

という、オープニングからワンコまで怒涛の鳥肌続きで人ってカッコいい人たちを見てこんなに何度も鳥肌を立てられるものなんだと感じるや否や、東京ドームでも変わらないゆるいMCにデレッデレの笑顔にさせられてしまって、もうこの沼から抜け出せそうにないなぁと冷静に思いました。

 

あ~ちゃんがはっちゃけすぎて間違えた「ナチュラルに恋して」は可愛くて、あ~ちゃんの衣装の良さが最大限発揮される「I still love U」を下から見る事ができて新鮮だったこと、重低音がゴリゴリに響く「575」はステージに座りながら歌う姿が可愛いのと、あ~ちゃん越しのかしゆか、のっち越しのあ~ちゃん、かしゆか越しののっちのような画が凄く好きでした。

 

それから中盤戦、空気をガラっと変える「12345678910」と「Perfumeの掟」。「Perfumeの掟」はやっと観れた…これがあの、カウントダウンライブとかでやっていた噂の「Perfumeの掟」…?ドーム版…やっと…やっと…という気分でした。『10人のかしゆか』は、かしゆかを、心の底から本気でかっこいいと初めて思ったかもしれません。あの大きなステージでかしゆかがだけがカッコイイ。マジで、マジでカッコよかった。

 

『あ~ちゃん』のレーザービーム風船割りもめちゃくちゃPerfumeっぽくて面白かったですし、あの可愛さの塊のあ〜ちゃんがおっきめの銃を持っているというギャップがめちゃくちゃカッコよかった。何よりも、どれよりも、最後のキメ笑顔に心臓を打ち抜かれました。わたしは声を大にして言いたい。

 

あ~ちゃん可愛いぃぃい!!!!

 

そして『のっち』、のこれまでリリースしてきたシングルのダンスの象徴となる振りをひとつずつ踊りながら“11”に向かっていくパフォーマンスもとても胸に来て、今で言うところの15周年記念に中田ヤスタカ氏が書き下ろした「Journey」と重なる想いを感じて危うく涙腺が緩みそうになりました。曲もさることながらMIKIKO先生が作ったPerfumeのダンスは楽曲と同じくらい印象的、だからこそ、振りの一部分を表すだけでどの曲かも認識できますし、このパフォーマンスが生まれたのだと思うと感動せずにはいられませんでした。

 

次に、『のっち アップ』の声がすると、照明が全てセンターステージに1人立つのっちだけに向けられたように見えて気持ち悪くなるくらい鳥肌が立ちました。光も音も5万人の視線も気持ちも全てがのっちに向けられているようで、酷く酷くカッコいい。そしてのっちの堂々とした舐めるような攻撃的な視線と表情とポーズがわたしの魂を奪っていってしまいました。メロメロってヤツです。

 

ダンスのキレの良さ、振りのオモシロさ、3人のシンクロ率、またマイケルライクなモーション、最後のマネキンポーズ、本当に全てがパワフルでパーフェクトで、どれをとってもPerfumeらしい最高のパフォーマンスでした。

 

それから、「コンピューターシティ」と「エレクトロ・ワールド」にはもう、驚きはしませんでした。絶対にやってくれるって信じてました。ライブが後半戦に入って熱くなったいいところ。絶対にこの2曲はいいところでやってくれるって信じてました。それでもなんだか嬉しくて、やっぱり涙は出てしまいましたけれど。

 

『「P.T.A.」のコーナー』は楽しくて仕方ありません。あ~ちゃん達が5万人を翻弄しているのが、本人達もやりながら笑っているのがまた、こちらも笑ってしまいます。それにしてもやっていない人の方が目立つって凄いですね?

 

ジェニーの5万人メンバーコールは凄すぎて、是非、生で聴いてみたいと思っていたら、まさかまさかまさかのコンピュータードライビングうぅうぅううううう!!!!!?!?!?!??と大興奮していたらあれーーー?!?あれ!?ぱ、Perfumeぅぅぅうううう!!!!!???!?!?!??わーーーーーーーーーい!!!!!!と、これまでカッコよさに圧倒されて呆然としていましたがここにきて頭がフットーしそうだよう!状態に!!

 

そしてのっちからの曲振りで「チョコレイト・ディスコ」!!!ミラーボールの数!!ほんとに3人はミラーボールが似合う。チョコのためだけに出てきたミラーボールがマジでイかしてます。「Puppy love」のイントロが聞こえると、ああ、もう終わっちゃうという気持ちになる、なんだか、いつの間にかエンディングにもってこいの曲になってしまって、わたしにとって切ない曲になってしまっています。大好きな曲なのになんてことをしてくれるのでしょう。最高です。

 

最後は「wonder2」。この曲もやってくれるだろうな、と思っていたので、また嬉しい気持ちになりました。センターステージに背を向けて帰りの花道をハミングしながら歩く3人の姿が少し切なく見えて、やっぱり最後は「wonder2」がいいなぁ、なんてしみじみ思いました。

 

アンコールのMC、嬉しさを表すシンプルで印象的な言葉はとてものっちらしく、誰にでも分かりやすい言葉で名残惜しさを表すかしゆか、感謝している気持ちをゆっくりと感情たっぷりに言葉にしていくあ~ちゃん。何度も何度もありがとうと言葉にしてお辞儀をする3人には、何度も何度も胸を打たれます。MIKIKO先生の言葉で、ありがとうの本当の意味を知っている3人だから。映像でしか摘んでいないわたしにまで、3人のありがとうが沁みてきてしまうようです。

 

アンコールラストの「ポリリズム」。Perfumeを昔から知っている人たちなら、3人がやるライブのセットリストにライブとして盛り上げるだけではなく、曲順に想いが込められていることはきっとみんな知っていたのですね。このたった1日の、3時間のライブの、最後の1曲のために懸けられたPerfumeの長い長い10年という時間。その存在とパフォーマンスについてきたスタッフ、ファン。この全てがなければこんなに感動的な「ポリリズム」は無い。

 

ライブを観ながら、こんなにひとつひとつの歌詞が心に入ってくることなんて、今までありませんでした。3人の表情と一緒に。のっちが客席を見ながら胸を手に歌う“ほんの少しの 僕の気持ちがキミに伝わる そう信じてる”が正に3人からこの場に居る5万人のファンに向けられた、言葉以上の気持ちを伝えているようで涙がとめどなく溢れてきました。

 

特効の花火、虹色のレーザー、キラキラの照明、ポリリズムのポリループで湧く歓声、5万人のクラップ、涙を堪えるあ~ちゃん、声を上げるあ~ちゃん、かしゆかあ~ちゃんのっちの抑えきれない笑顔、全部全部愛に包まれていて愛しくて愛しくて胸がいっぱいでした。

 

最高のライブをありがとう。

 

次はツアー「JPN」です。