連日、映像視聴による号泣を繰り返し体中がボキボキになっている今日この頃。
「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT-」は、「STAR TRAIN」を聴いて知らぬ間に涙が出てきてしまったわたしが、初めて3人のことを知りたいと強く思い一般公開日の朝イチで観に行った作品です。
WE ARE Perfumeの円盤が発売されるまでの約8ヶ月間、3人に夢中になり2003年辺りからラジオなりインタビューなり映像なりを頭にじゃぶじゃぶ取り込み、初生ライブも体験し、その後に改めて観るWE ARE Perfumeは。という人間の感想を書いていきたいと思います。
まず、当時のツイートがあったので貼り付けてみます。
視聴前
WE ARE Perfume間に合った。そしてハンケチ忘れた pic.twitter.com/C8cpAjxiRO
— おちゃ (@ocha0) 2015年10月30日
視聴後
世界で一番カッコいいわ、Perfume
— おちゃ (@ocha0) 2015年10月31日
感動して涙する部分もあったけれど、Perfumeは終わらない、まだまだこれから、いつだってスタートライン、想像を超えた次の道へ。期待と未来が見える良い映像だった。
— おちゃ (@ocha0) 2015年10月31日
こんなこと書いてますけど、実際のところ映像を観たあとの3人の印象は
あ~ちゃん→ファンに優しい、勇ましい。ソロ仕事もあるの?こんなに細いのにジャンクフード好き?よう泣く人だ。
かしゆか→個別インタビューで自分にはもったいないと思うときもあるという言葉が凄く印象的だった。でもどうして?のっちと2人、車の中若干ぎこちなかったけれど仲悪い?
のっち→ライブ終わった後すぐはける人。見た目通りサッパリ。でも細胞がPerfumeと言うほどカッコイイ人。振り間違えてステージで棒立ちになってもカッコイイ人。
でした。今思えばほとんどのことはいつも通りの3人だと思えますが、当時何も知らないわたしはこんな感じ方をしていました。
他にはのっちさんの英語の発音が綺麗だとか、ミーグリ後にかしゆかが「おいしいレシピ好きって言われたんだけど(笑)」と言って3人でコアだなと笑って、そんなにヤバい曲なの?と思ったりだとか、集客が純現地ファンという部分に驚いたりなど。
自分のツイートに涙する部分もあったと書いていましたが、それは確かニューヨーク、HAMMERSTEIN BALLROOM公演の『MY COLOR』で、あ~ちゃんの掛け声と共に一斉に上がった沢山の手に感動したからだったと思います。
ただ、ロサンゼルス公演でのMIKIKO先生の涙、打ち上げでのチームPerfumeの涙の理由は、当時のわたしにはまったくわかりませんでした。
それは、LEDがいつも通りいかなくたって、3人なら平気なのでは?とか、マジソンすくえああんだって?とかいうニューヨークの大きなホール2DaysもPerfumeなら絶対成功するという変な自信というか信頼というか期待する気持ちが、何も知らない自分の中にあって。何を心配することがあるの?との思いから涙の理由がわかりませんでした。
それから8ヶ月。
高校生の頃のラジオ、ドッキドキオンエアでは海外にコピーグループが居ることを知って、なんで知ってるの?海外でもやってみたいよね!?行ってみたい!と、誰も信じないまま消えていく会話をしていた3人が、少しだけ長い時間を経て海外ファンの声で世界に行くことを決めて、もう3度目のワールドツアーであること。
ファンにも見えてしまうほどの辛いこと、ファンには到底想像もつかない辛いことがたくさんあること。3人が完璧に見えて何をやっても成功すると思ってしまうのはそれだけの努力があるということ。あまりにも努力アピールが無いグループで、人間であることすら忘れそうになること。
その努力なしでは、ラストシーンの打ち上げで流した涙はなかったこと。MIKIKO先生が流した涙は、ただのロサンゼルス公演でLEDが故障しちゃったライブではなくて、ここでファンに呼ばれて腹を括ってやっと来られた3年越しロサンゼルス公演で、また来られるか分からない、もしかしたら最初で最後のロサンゼルスライブだったかもしれないという想いがあっての涙だったこと。
再生する前は初めて観た時と同じように観終えるのだろうと思っていました。でも今のわたしには映像の中にあるひとつひとつの涙の内訳がちょっとずつ見えてきてしまって、どうにも涙が溢れてしまって、我慢したいのに止められなくなってしまいました。この時間、Perfumeに対して、最も涙を流したと思います。
続く副音声では爆笑続きで声を出すほど笑いましたが、ラストの打ち上げシーン近くでは、あ~ちゃんのがんばったねなんて前は言えなかったよね、という会話から主音声の時よりも涙の勢いが増してエンディングを観終えてもしばらく涙が止まりませんでした。
わたしは3人と一緒に泣いていいほど同じ時を過ごしていませんし、3人のことはやっぱり何も知らないも同然ですし、チームPerfumeの中に居るわけでもありませんし、努力や辛さも自分のしがない経験からでしか想像ができません。泣いてよいものかと何度も涙を止めようとしましたが、海外ファンの楽しそうな姿と3人の楽しんでいる姿にはどうにも止められない一体感がありました。
ですから、もっと海外でもやっていけると思います。マジソンスクエアガーデン2Daysの夢、時間がかかっても、誰かに先を越されても絶対叶えてほしい、きっと叶うはず、と心から思います。必ずわたしも観に行きます。
DISC2のSpecial Interviewも訊かれ慣れた質問を今、投げかけていたり、昔の雑誌インタビューで読んだような回答は、こういう調子で答えていたんだと知れたり、わたしにとってはとても良い内容でした。
Original Soundtrackも、まさかこれで泣くとはとビックリしました。『Journey』というタイトルもグッときますし、それぞれシングルのメロディに気がつくたびに、中田ヤスタカ氏のPerfume愛を感じてしまって途轍もなくワクワクドキドキしました。
この作品は、メンバーの挙げた条件通り本当に淡々と事実を繋げただけの映像です。初見のわたしがお涙頂戴だなと思わなかったのがその証拠だと思います。でも、3人のことを知る人たちが見ると、どうしようもなく嬉しくなったり、楽しくなったり、笑ったり、泣いたり、切なくなったりする映像になっていると思います。
最後には、Perfumeを好きになって、これからもPerfumeを楽しめそうと思って、遠く遥かこの先のPerfumeの未来を感じられる、本当に本当に良い作品だと思います。
何も考えずにWE ARE Perfumeをもう一度観ましたが、こうも捉え方が変わるとは思いませんでした。泣きたくなくても泣いてしまうし。この責任は重いですよ。
Perfumeって最高。
ここしばらくは涙が枯れるまで何度も観たいと思います。