きおくのきろくか

STAR TRAIN新参がPerfumeに悶えるブログ。

「コンピューターシティ」で涙が出てくるようになってしまった理由

Quick Japan Vol.74 Perfume特集の続きです。

 

突然ながらわたしは1999年から2007年までモ。ヲタをしていたという暗い過去を持っているのですが(暴露トーク等で全ての思い出にゲンナリ…)、当時はアイドルと言えばハロプロでした。言われたことをただやる、という意味ではPefumeさんも同じアイドル時代があったと思います。

 

それはご本人様たちがインタビュー等で着させられていたとお話ししていたことや、この雑誌での中田ヤスタカ氏へのインタビューでもそういう時代があったことを感じました。ただ、その感覚がずっと続くのではなく、「コンピューターシティ」から自分達が変わってきたとあ~ちゃん達は答えています。

あ~ちゃん 「コンピューターシティ」(06年1月11日発売)の頃から、メンバーみんなが自分たちのCDを買い始めたんですよ。たぶんそれぐらいからテクノが好きになったんだと思う。自分たちがやってることに自信が持てるようになって、いろんな人に聴いて欲しいって心から思えるようになった。(Quick Japan Vol.74 アイドルとして、テクノとして、どんな楽しみ方をされてもいい より引用)

これの具体的な話はあ~ちゃんがコンピューターシティの宣伝で話していた、曲の世界観と“愛してる”という歌詞に対して、感情を込めない歌い方とのギャップに初めてくらいの魅力を感じて好きになったという話をどちらかで見た気がします。

 

他のメンバーもあ~ちゃんと同じように感じていたのかと思うと、ますますコンピューターシティが好きになっていくようです。わたしは音楽だけ聴いていた時代にコンベスも聴いていましたが、特にこれといって感情を揺らされることもなく、頭空っぽで聴いていたのです。

 

ですが、自分達のやっていることに“好き”という絶大な武器を持てた、その大きな変化を与えたコンピューターシティの背景を知ったことで曲の聴こえ方がまるっきり変わってしまいました。

 

今までは歌詞も音に聴こえていたのが、意味も伴って聴こえるようになりました。機械が愛してるという感情を持ってしまった、という曲の世界観も好きになりました。無機質に聴こえていた音が全てあったかい温度を持って聴こえるようになってきました。何より、3人をテクノ好きに変えさせたコンピューターシティの存在の意味と大きさに、聴きながら涙するようになってしまいました。

 

こんな体験はハロヲタをしている時にはまずあり得ませんでした。当時の自分の無感情っぷりも併せて…。なので、曲の魅力をこれだけ感じられるPerfume3人の感性の良さには驚かされます。また、そんな解釈があったんだ、と3人に教えられるのも嬉しさの一つです。新しい発見を3人から貰って曲の聴こえ方が変わるなんて、なんて贅沢な楽しみ方だろうと思います。だから、余計に涙が出ます。

 

そしてもう一つ驚いたのはちゃあぽんが語る私がPerfumeを好きな理由。

かしゆかものっちも、昔からいつもうちに来てました。目的はお姉ちゃんの部屋での練習合宿。休みもとらずに8時間くらい踊り続けるんですよ。土日も夏休みも平日の放課後も、毎日夜遅くまで。練習後にごはんを食べるときも、話すのはPerfumeをどう良くするかということばかり。

(Quick Japan Vol.74 私がPerfumeを好きな理由。 西脇彩華 より引用)

この後に続く言葉ではあ~ちゃんを想って涙ながらに語るちゃあぽんが居ました。わたしは今年の4月から始まったWSSでしかまだちゃあぽんを知らないのですが、西脇家の人々は本当に熱い人たちが多いのだと、読んでいて胸が熱くなりました。

 

この話自体も凄い衝撃です。ラジオにもインタビューにもご本人様たちの言葉からはこういった努力をしているという話を聞き取ったことは、わたしにはありませんでした。なぜか、そういう背景を感じさせないものがあるのです。きっと3人もそれを感じさせたくはないのかもしれませんので、計画通り(ニヤリ)といったところなのでしょうか(笑)

 

でもほんとに、冗談抜きで、パフォーマンスの裏にある人間臭さをわたしは感じません。

 

この特集、とにかく驚くことばかりです。